のーまの感想ブログ

映画の感想やちょっとしたことを書きます。

人口で語る世界史

本の内容はここではすっかり省いてしまう
読書後の考察だ
本書もそうだが、知的な理屈はほとんど全て男目線で語られる
しかし、人口に関しては間違いなく、女目線で語られるべきだ
まず第一に、女は出産が嫌いなのだ
食料が幾らあろうと金が幾らあろうと出産はしたくないのだ
イギリスで専業主婦と少子化が同時代に始まったのは偶然ではない
自分の時間を確保し、食べ物も十分あり、身分上の安全も手に入る
戦争があろうが科学の勝利だろうが関係ない
正に夢のような世界が突如出現した
歴史の言う”近代”こそ、正に”女の時代”だ

とは言え、少子化を治す方法を考えよう
1つは、男に”出産する権利”を与えることだ
子宮のない男が出産できるわけはないが
それを主張する機会がないと
政治に国民の意思を反映することができない
但し、この狙いは政治的圧力で出産を求めることではない
自分の意思を相手に示す手段を提供することだ
政府が公認してくれた”男を意思”を受け入れる相手を見つける
自分の意思に共感できる相手と家族を築く
好き嫌いの自由恋愛に、“家族観・人生観”を加えるわけ
誰も子供を望まないなら国民の総意だ
だが、これらも”男目線”の講釈だ
”女”からすれば、お願いされることもなく、命令された分けでもない
”産む”のが当然と思われるのは絶対嫌なのだ
女にとって、出産はイコール”損”だ
社会や国家の為に、自分が損するなんてお断りに決まっている
「あなたに大事な話しがある、どうしても聞いてほしい」
そう言われれば考えてもいい
そんな連中も何割かはいるはずだ

もう1つはプロパガンダ
この200年間続いている「子供を産んだら損」と言う価値観を変えることだ
「家族は嬉しい、子供は幸せ」と言うプロパガンダドラマを放映することだ
子供は多いほど幸せを運んで来てくれる
”家族愛”は普遍的で持続的なエネルギー源だ
これをもう一度復活させる
これを女目線で言うとどうなるのか
自分の役割があり居場所もある
胸を張って家族と共に幸せに生きられる
フェミの末路にはなりたくない
損得だけのセコイ人間になりたくない
そう考えるのも何割かはいるはずだ

と言っても
希薄化する親子関係の影響は大きい
子供の意思を尊重すると、子供の精神は不安定になる
人間が貪欲に要求する”自由”は子供を孤立化させるだろう
彼等が子供を望む分けがない

最後にこれは言っておこう
近代こそが、人口爆発と人口減少をもたらせた
何百年とかかるが、歴史上一度だけ起こる一大イベントだ
これの最後は、人権尊重の西欧は消えると言うことだ
近代化で世界を支配し、近代によって消滅する
人権を認めないイスラムが残るのか
人類発祥の地アフリカが残るのか
それとも人口子宮を開発して、やはり西欧が支配し続けるのか
人口子宮が出現したら男女の優位性が逆転する
有史以来のどでかい革命的出来事だ
女の近代が終焉するだろう
もし開発されなければ、人権尊重の社会は消える
それもはやり、女の近代の終焉だ