のーまの感想ブログ

映画の感想やちょっとしたことを書きます。

インスタント・ファミリー

ピートとエリーは共稼ぎだ。
仕事仲間でお互い信用し合っている。
仕事はきついが、稼ぎが良くやりがいもある。
それは豊かで不満のない人生だった。
だが楽しい毎日にも欠けているものがあった。
それは「自分達の為だけに生きている」ことへの不満だ。
そして二人は養子と言う難題を受け入れることにした。

養子縁組。一方的に奉仕するが何も得られない。
失敗すれば非難を浴び、自分を責め続ける地獄絵図が待っている。
危険極まりない選択。賢い人は避ける選択だ。
だが彼らはあえて「他者の為に生きること」を望んだのだった。
それは本物の幸せへの入り口であり正しい人生の選択である。

米国は豊かさと貧困、人種間格差、暴力が家族関係や人格を複雑にする。
日本は豊かな国ににも関わらず、家庭内暴力に始まり、引き篭もり、
子供への虐待、餓死、引き篭もりの強制排除など負の連鎖が続く。
小学校に通わない子供もいるだろう。
かつての弱者は、今では強者になり加害者側になった。
血のつながりがあっても、子育ては愛情抜きには困難な社会なのだ。

所で、ピートには夢がある。それは自分の子供を持つことだ。
気を使う”他人の子”と”自分と一体の子”とは何が違うのだろう。
大丈夫心配ない。前向きに明るく生きれば良い結果になる。
自分の家族では絶対に家庭崩壊は起きない。
なぜなら、エリーは生涯のパートナーであり信頼できるからだ。