のーまの感想ブログ

映画の感想やちょっとしたことを書きます。

ザ・コール

幸運にも、ジョーダンの家族にも友人にも犯罪被害者はいない。
だから、この仕事に就いたのは単純な正義感からだった。
勤め始めたばかりの頃は、単純な電話の取次だけだった。
誤報、いたずらに紛れて本物の犯罪現場からの通報もあった。
だが危険に身を晒して現場に行くのは警察官であって自分ではなかった。
そして果たして通報は真実だったのか、どんな結果に終わったのかは
知らされることはなかった。

時代は激変し、先端テクノロジーがコールセンターにも導入された。
ちょっとした情報でリアルタイムに場所、犯罪歴、住所などを取得できる。
誰もが簡単に個人情報やプライバシーが暴かれる。そんな時代になった。
そして単純な取次業務から、警察当局と一体になっての捜査活動が始まった。
今や警察組織の一部になったのだ。
ちょっとしたスリルや緊張感、それに成功失敗が明確に分かるようになった。
マニュアルはあるが、捜査ツールを的確に使うのは個人の能力だ。
それですぐに警察官との連帯感が生まれ、捜査活動にのめり込み始めた。

ケイシー事件では自分の能力を全て出し切った。完璧な対応ができた。
しかし彼女を救出することはできなかった。
警察官になった自分をどうしても抑えることができず、現場へ行ってしまう。
そして予想もしなかった事が起きた。。。
それはジョーダンにとって生涯忘れることができない事件となった。