のーまの感想ブログ

映画の感想やちょっとしたことを書きます。

バグダッド・スキャンダル

誰がマイケルを操ったのか。
クルド独立派なのか、反サダム派か、それとも国連自身か?
それは安全保障への影響力低下を嫌うイギリス-MI6だった。

張り子の虎である国連が大きな権威と力を持てるのは
西側諸国の資金と軍事力のおかげだ。
各国の安全保障を調整し平和を維持すると言う共通の目的が力の源泉だ。
だから多少の暴力や汚職は、どの国にとっても扱い易い安全な案件だ。
今回は余りに巨額なマネーが動き安全保障の調整にまで影響が出始めた。
事態を憂慮したMI6は密かに解決策を模索した。
幾つかのクルド系組織や反サダム派の可能性を検討したが、
どれも複雑に絡み合った利害・対立により難航。
自分たちの中東和平妨害工作裏目に出てしまうのだ。
そんな時にマイケル スーサンを見つけた。
彼を利用する作戦が発動する。
こうした場合MI6が表に出ることはない。アメリカ-CIAにその役割を
果たしてもらうのだ。それにこれは元々クリントンが始めた事であり
終わらせるのはアメリカ自身でなければ危険だからだ。
CIAはマイケルの活動を監視し支援し続けた。
ラスネツォフを使ってマイケル暗殺を防ぐのは難しいが順調に進んだ。
ナシームの利用価値は少ないと判断された。彼女は余りに危険な人物だ。
パシャは現実主義者であり彼を危険視する者はいなかった。
今回はクリントンとその周辺が始めた危険なマネーゲームだったが
こうした連中は主義主張を持たず逃げるのも早いものなのだ。